アガペ大鶴美術館|特別展「エコール・ド・パリの巨匠たちによるリトグラフポスター展~20世紀の芸術家が愛したムルロ工房~」
2023年6月1日(木)~2023年12月29日(金)


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「エコール・ド・パリの巨匠たちによるリトグラフポスター展~20世紀の芸術家が愛したムルロ工房~」
2023年6月1日(木)~ 2023年12月29日(金)
今回の特別展は「エコール・ド・パリの巨匠たちによるリトグラフポスター展」として、20世紀を代表する芸術家たちがムルロ工房で制作したヴィンテージポスターを展示いたします。
〈 20世紀の石板画芸術を切り拓いた「ムルロ工房」 〉
パリにかつてあった、「ムルロ工房」。20世紀を代表する芸術家、シャガール、ミロ、マティス、ピカソ・・・他、多くの巨匠たちから、その卓越した職人芸・印刷技術が高く評価され、いくつもの傑作を制作したという伝説の印刷工房です。
そもそもムルロ工房はフランソワ・ムルロが1852年にパリで創業。当時は小さな印刷所で業版画や壁紙を扱う個人商店でした。その小さな印刷所が2代目ジュール・ムルロの時代に挿画本の制作や商業ラベルのプロデュースなど時代を読む戦略で「ムルロ」の名は徐々に版画業界に広まっていきました。
そして、さらに芸術史に残る素晴らしい功績を上げた人物。それこそが3代目のフェルナン・ムルロ(1895~1988)です。1921年父から受け継いだ印刷所を、リトグラフの制作工房として活動をはじめます。
1930年パリ・ルーブル美術館で開催された「ドラクロア回顧展」のポスターを制作、その高い芸術性が認められ、リトグラフ制作工房へと一本化。
ここに芸術的リトグラフ工房「ムルロ工房」が誕生します。
特筆すべきは、当時世界で最も美しいと言われたフランスの芸術文芸誌「ヴェルヴ」とのコラボレーションです。このコラボにより、シャガール、ミロ、マティス、ピカソなど当時気鋭の現代画家たちを自らの工房に積極的に招待し、リトグラフの体験講座、いわゆるワークショップを開催。彼ら画家たちはムルロ工房で制作するリトグラフの質の高さに驚愕し、石版に直接描画できる自由度の高いこの技法にたちまち魅了されたのです。
残念ながらムルロ工房は、4代目のジャック・ムルロが1997年に引退したことで、その歴史に幕を閉じました。しかし現在でもムルロ家5代目エリック・ムルロにより「ムルロ・エディションズ(ニューヨーク)」を通じ理念は継承され、今なお可能性と魅力にあふれるリトグラフの豊かな世界を紹介し続けています。
詳細
展示期間 | 2023年6月1日(木)~ 2023年12月29日(金) |
開館時間 | 10:00 ~ 17:00(入館は16:30まで) |
料金 |
〈 入館料 〉 一般(1,000円) 大高生(700円) 中小生(500円) 〈 団体料金 〉(20名以上) 一般(800円) 大高生(600円) 中小生(400円) ※障害手帳提示無料 |
休館日 |
毎週火曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館) ※年末年始のほか、整備休館など臨時に休館及び閉館することがあります。最新情報は公式ホームページのカレンダーをご確認ください。 |
場所 |
アガペ大鶴美術館 〒662-0001 兵庫県西宮市甲山町53番地4号 TEL:0798-73-5111 ※全館撮影禁止・禁煙 |
ホームページ | アガペ大鶴美術館 公式ホームページ |