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イベント情報

【開催中】富田砕花旧居展 「砕花、東北からのたより」

2023年3月29日(水)

情報掲載日:

「この世からは姿を消した相棒だが、常時いっしょだという気持ちはたしかに救いだ。」

富田碎花は「風」のごとくに旅をする。
しかし、下調べは十分すぎるほどにする。こけし作りの木地師はどこにいるか、マタギはどこにいるか、工芸品を伝承しているひとはどこにいるか、行く先々の社寺仏閣の起源由来を調べ、地元のひとたちが祀る神社はどこにあるか、伝来の話が聞ける宿はどこにあるか、土地の人たちが集う温泉はどこにあるかなどを克明に調べ、それを記憶する。
目的地への行程は、時刻表をもとにメモに書き上げ、該当する地域の国土地理院地図を数十枚持って、「風」のごとくに旅を愉しむのである。それでも、現地の状況で予想が大きく外れるときもあったようだ。
今回の企画は、昭和36 年3月2日、「相棒」のマチさんがなくなってほどなく、かつて一緒に旅した砕花の故郷、東北へ向かい、青森県竜飛岬から福島県信夫高湯に至る途次で見たもの、予期せぬ天候で旅程を変更したこと、そしてその時々の心境を、宮崎修二朗氏に伝えていたハガキから、旅する富田砕花がご覧いただけます。