兵庫県立ピッコロ劇団第73回公演「三人姉妹」
2022年7月16日(土)~27日(水)

ロシアで近代演劇の祖とも称される A.チェーホフが、モスクワ芸術座に初めて書き下ろした戯曲「三人姉妹」。
1901年の初演から世界各国で上演され続けている名作。日本では1925年築地小劇場で初演。
「かもめ」「ワーニャ伯父さん」「桜の園」を含めたチェーホフ四大戯曲は世界の中でもとりわけ日本で多く上演されている。
地方都市に派遣された駐屯軍の将軍と、その三人の娘たちオリガ・マーシャ・イリーナ、一人息子アンドレイ。
将軍逝去して一年経った日から、家族、そして周りの軍人たちに変化が起こる・・・。
ピッコロ劇団がおくるチェーホフの四大戯曲、そのラストを飾る「三人姉妹」。島守辰明が自ら翻訳、演出を手掛け、満を持して上演!

翻訳・演出=島守辰明(ピッコロ劇団)
東京都生まれ。2003年から3年、ロシア国立モスクワ・マールイ劇場及び附属シェープキン演劇学校にて研修。2006年ピッコロ劇団入団。ピッコロ劇団での主な演出・翻訳作品に、「ワーニャ伯父さん!」「私のかわいそうなマラート」「喜劇 かもめ」「長い墓標の列」「もういちど、鴨を撃ちに」など。そのほか劇団神戸など外部での演出もてがける。ピッコロ演劇学校では研究科主任講師を、新国立劇場演劇研修所や近畿大学、関西学院大学などでは非常勤講師をつとめる。平成28年度尼崎市民芸術賞受賞。
チェーホフと「三人姉妹」、ロシア、そして私たち
チェーホフ作「三人姉妹」との出会いから20年以上が経ちます。初めは役者として、そしてモスクワでの研修ではマールイ劇場で8か月に亘る「三人姉妹」の稽古に密着、時間を掛けながら深掘りをしてきました。それでも「発見」は止まらない、そういう戯曲だと思います。
この戯曲を書いた数年後にチェーホフは亡くなりますが、医者、科学者としての思考を持つチェーホフが見ていた時代の終焉、ロシア帝国の末期に三人姉妹へ託したものとは?
両親を亡くし保護者のいなくなった三人の女性が、何に翻弄され、また何と決別していくのか。現代の私たち、日本人もロシア人も直面しているはずの、「過去」から「未来」への向かい方を、稽古を通じ、作家と対話しながら見つめたいと思います。
詳細データ
日 時 | 2022年7月16日(土)~27日(水) |
会 場 | ピッコロシアター 中ホール |
料 金 |
6月12日(日)~ 予約受付開始 詳しくは、下記をご覧ください。 https://piccolo-theater.jp/event/11811/ 一般3,500円 大学生・専門学生2,500円 高校生以下2,000円 ※未就学児のご入場はご遠慮ください。 |
お問合せ |
兵庫県立ピッコロ劇団 〒661-0012 尼崎市南塚口町3-17-8 TEL 06-6426-8088 FAX 06-6426-1943 |