文学探訪コース
阪神南地域には、有名な作家ゆかりの地や、小説のモデル・舞台になった場所がたくさんあります。
近松門左衛門ゆかりの地からスタートし、遠藤周作が子どもの頃に洗礼を受けた「カトリック夙川教会」、村上春樹等の小説の舞台にもなった「西宮神社」、「夙川オアシスロード」を巡った後、「虚子記念文学館」、「芦屋市谷崎潤一郎記念館」、「細雪の碑」を巡ります。
1日で3市の文学作家ゆかりの地を満喫できるコースになっています。
あにあんがおすすめする
散策モデルコース
尼崎近松記念館・広済寺・近松公園
![近松記念館・広済寺・近松公園イメージ](./img/6_1_1.jpg)
![近松記念館・広済寺・近松公園イメージ](./img/6_1_2.jpg)
江戸時代に浄瑠璃、歌舞伎の世界で150作ものヒットを飛ばし続けた近松門左衛門。
広済寺には近松の墓があり、広済寺に隣接する記念館では、近松の遺品約100点が展示されています。記念館の隣には、四季折々の風情を楽しめる日本庭園風公園が広がっています。
西宮カトリック夙川教会
![カトリック夙川教会イメージ](./img/6_2.png)
昭和7年(1932年)に建てられた尖塔が美しいネオゴシック様式の建築物。作家の遠藤周作が子どもの頃に洗礼を受けたことでも知られ、随筆家の須賀敦子もよく訪れたそうです。文学・建築好きの方にはたまらないスポットとなっています。
西宮西宮神社
![西宮神社イメージ](./img/6_3.jpg)
平安時代創建と伝えられる全国のえびす神社の総本社。毎年1月10日に行われる「開門神事福男選び」でも有名です。本殿は三連春日造という珍しい構造。本殿後方一帯の“えびすの森”は兵庫県指定の天然記念物にもなっています。村上春樹の小説に登場する場所のモデルにもなっています。
西宮夙川オアシスロード
![夙川オアシスロードイメージ](./img/6_4.jpg)
夙川公園に続く夙川河川敷沿いの道路。道幅が広く木が生い茂っているので、散歩に最適。村上春樹のエッセイ「ランゲルハンス島の午後」に登場する橋のモデルになったと思われる「あしはら橋」があります。その他にも谷崎潤一郎の「卍」(まんじ)等、有名な文学作品にも多く描かれています。
芦屋虚子記念文学館
![虚子記念文学館イメージ](./img/6_5.png)
生涯を通じ20万句を超える俳句作品、小説や写生文など驚異的な数の優れた文学作品を遺した高浜虚子。芦屋川のそばにある虚子記念文学館では、高浜虚子に関する資料を公開・保存しています。随時企画展も開催され、その都度テーマに沿った資料が展示されます。
芦屋芦屋市谷崎潤一郎記念館
![芦屋市谷崎潤一郎記念館イメージ](./img/6_6.jpg)
東京で生まれ、関東大震災後は芦屋をはじめとした関西で長く暮らした谷崎潤一郎。芦屋には彼ゆかりの場所が随所にあり、いくつかの作品もこの地で産声を上げました。記念館には遺族からの寄贈を中心に、貴重な原稿や書籍、日用品が展示されています。
芦屋「細雪」の碑
![「細雪」の碑イメージ](./img/6_7.jpg)
映画やドラマ、舞台でも何度となく描かれてきた不朽の名作「細雪」。この碑は、谷崎潤一郎生誕100年を記念して昭和61年に作られました。「細雪」の文字は谷崎の妻・松子夫人によるもの。裏面には小説・細雪の文中にある阪神大水害による芦屋川氾濫の様子が引用されています。