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尼崎あにあんレポート 兵庫県立ピッコロ劇団第60回公演/「マルーンの長いみち ~小林一三物語~」記者会見レポート

このページを印刷する2018年2月20日

1月17日(水)、兵庫県立ピッコロ劇団第60回公演/ピッコロシアタープロデュース「マルーンの長いみち ~小林一三物語~」の記者会見が尼崎市内で行われました。公演は、2月23日(金)~25日(日) 兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールにて上演されます。

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関西で活躍する演劇人の力を集結しておくるプロデュース企画の第9弾として、独創的なアイディアで、阪急電鉄、宝塚歌劇団、阪急百貨店、東宝など多様な事業を次々と成功させた希代の経営者・小林一三の夢と挑戦の人生を描く物語です。

作に新進気鋭の古川貴義さん、演出には日本演劇界を牽引するクリエイターの一人のマキノノゾミさん、客演としてメイン、小林一三を演じる瀬川亮さんに、数々の作品で活躍する若杉宏二さん、特別出演に元宝塚歌劇団トップスターの平みちさんらを迎え、ピッコロ劇団員と公募によるオーディションで選ばれた俳優陣、総勢22名で、多くの人の心を動かした小林一三の夢を描きます。

記者会見には、脚本の古川貴義さん、演出のマキノノゾミさん、主演の瀬川亮さん、一三の妻コウを演じるピッコロ劇団員の平井久美子さん、与謝野晶子役の平みちさん、岩下清周役の若杉宏二さんが出席されました。

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作家 古川貴義さん

「苦労しました。本当に偉大で京阪神では知らない人はいない方で、資料の量も沢山ありました。どこを切り取るか考えましたが、現代に通じる色々なアイディアを実現させて「偉大な人」と呼ばれる寸前、小林一三という人物が、日本全体を席巻する、箕面有馬電気軌道が阪急電鉄と名を改めるくらいのタイミングまでを描くことで、小林一三という人間を描ければと思いました。兵庫県立芸術文化センターという、一三のお膝元で上演されることで、阪神間の方々にたくさん見に来ていただけ、自分たちの生活の礎を作った人物のエピソードを見ていただけたら嬉しいと思っております。」

 

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演出家 マキノノゾミさん

「できるだけ面白い舞台を立ち上げたいと思っております。ピッコロ劇団という兵庫県の県立劇団が地元で創作劇を作って上演するという時に、地元の社会的インフラとか文化の礎とか、色々な意味で、小林一三は大変ふさわしい人物で、意義のあることだと思います。劇団公演の演出として呼ばれたと思っておりますので、劇団ならではの集団力を引き出し、皆様に楽しんで頂ける舞台を作れるようにと考えております。」

 

 

 

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小林一三役 瀬川亮さん

「小林一三さんが生きてきた時代は激動の時代で、僕ら世代からすると多分かなわないエネルギーを持っていたと感じています。小林一三さんを作り上げていくときに、そのエネルギーに負けないくらい僕も取り組んでいかないと、この舞台は成立しない、形だけでやることになってしまうとプレッシャーを感じております。一三さんは大胆に行動しつつも、細心の注意を払うという信念をもっていました。僕は大胆に行動してきましたが、細心の注意を払うということができない人間なので、この度小林一三さんを演じるにあたり、素の瀬川亮も、変わったねと言われるように取り組んでいきたいと思います。」

 

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小林コウ役 平井久美子さん

「私は大阪の中津で生まれましたが、生まれてすぐに池田に移り住み、池田で育ちました。ですからこの作品は、自分の育った場所の歴史が紐解かれていくような作品で、まだ稽古が始まって間もないですが、非常に愛着のある作品となっております。兵庫で生まれた劇団ですので、阪急沿線界隈の方々に観に来ていただいて、”よかった”と思ってもらえる作品にしたいと思っております。」

 

 

 


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与謝野晶子役 平みちさん

「久しぶりにお芝居に参加させていただくことになり、また私を育ててくれた宝塚を辞めて30年経ち、まさか小林一三先生の物語に参加できるなんてと思っています。しかも与謝野晶子さんと、どういう絡みがあったのかなと思いながら本読みをし、資料を調べました。あの時代に芸術家たちがたくさんいて、それを小林先生が愛されて、だから今の105年目の宝塚があるんだと感じてました。与謝野晶子にどこまで元タカラジェンヌの私がなりきれるかという挑戦をしたいと思います。」

 

 

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岩下清周役 若杉宏二さん


「この度、関西を代表するピッコロ劇団に参加させて頂くことになり、光栄に思っております。本日いよいよ本格的な稽古に入るのですが、古川さんが誠心誠意、魂を込めてすばらしい作品を書き上げて頂き、その作品を僕が尊敬する演出家、マキノノゾミさんのもとで、まだ何色にも染められていないこの台本を様々な色に染め上げていければと思っております。完成した暁には、たくさんの方々に劇場に足を運んでいただきたいです。」

 

 

下記は参加者からの質疑応答へのそれぞれの回答です。

作家 古川貴義さんへのQ&A

Q この物語は、どの頃の小林一三さんを描いているのでしょうか?
A 2回目に大阪に来たとき、コウさんと結婚にこぎつける頃から、阪急電鉄立ち上げの頃までです。

Q 一三さんの半生で、晩年を描かず、その手前で物語を終えたのは、どのような意図や想いがあったのですか?
A 若いころの勢いや、一三さんがどのように社会にもまれていたのかに興味がありました。また、阪急が立ち上がってからは、「成功した人」となりましたが、そこに至るまでの「いかに成功した人になったのか」という事に興味がありました。

Q どのくらい資料を読み込みましたか?
A 文庫本や単行本は10冊程度読みました。その他小林一三記念館にも大量の資料があり、とても膨大な量でしたので全部は追い切れませんが、いくつかピックアップしました。

Q 成功するまでの小林一三さんの人物像や、魅力は?
A 実は成功だけでなく失敗もたくさんしていて、そこが一三の人間味であったと思います。失敗したものをどうにかして違う形でうまくできないかと苦労したり、浮き沈みがたくさんあり、そこが魅力と感じました。

Q 「マルーンの長いみち」というタイトルは、阪急電車の色をさしているのでしょうか?
A そうです。一三さんは長生きされた方なので、彼の人生及び阪急グループが今後も長く続いていくイメージをあわせてタイトルとしました。

Q 様々な夫婦関係がありますが、小林夫妻はどのような夫婦として描きましたか?
A すごく愛し合っていたようで、非常に安泰でドラマにするには苦労しました。理想の夫婦とは思いませんが、本人たちは根っこで求め合っていたのではないか、「家族」という形に憧れがあったのではないかということを考え、そこを描きました。

演出家 マキノノゾミさんへのQ&A

Q 稽古が始まったばかりですが、ピッコロ劇団の皆さん、客演を含めてどんなカンパニーになりそうですか?
A 劇団はすごく耐性が強く、簡単には壊れないだろうし、新しい血が入ることで刺激になり、いいカンパニーになると思います。昨日初めて配役をし、台詞を読んでもらい、すばらしいと感じております。

Q 一般公募から演者を選ぶにあたり、オーディションでのポイントを教えてください。
A お芝居はやってみないとわからないというのが正直なところで、御縁だと思っています。その人の声や雰囲気が「この役に似合うかもしれない」、「こういう人がでてきたら面白いんじゃないか」とたまたま思った人を選びました。面白い人が残ってくれたと思っていますし、ピッコロ劇団にとって良い出会い、刺激になってほしいと思っています。

Q 瀬川さんが一三役に選ばれた理由を教えてください。
A この芝居の主人公には明るさが必要と考えています。瀬川さんはもっている雰囲気が明るく、また人間的にも未成熟な頃を描く作品でしたので、ちょうど良いと思いました。

小林一三役 瀬川亮さんへのQ&A

Q 小林一三さんをどのようにとらえていますか?
A 2008年に「宝塚BOYS」というお芝居をさせて頂いた時は、「大先生」という気持ちで取り組んでいました。今回は自分自身が小林一三さんを演じるにあたり、育ちの良さや家柄が僕と明らかにちがうので、そこがハードルが高く、どのように取り組んでいくか悩みます。小林一三さんは言い方がきつかったり、ぶっきらぼうで誤解される方も当時多かったようですが、心の中にはとてつもない愛が溢れている方で、政治のように割り切って物事を進めることができないところに共感しています。男としても人生の先輩としてもとても遠い存在ですが、そこにいかに近づいていけるかは、これからどれだけ魂を込められるかにかかっているので、とてもプレッシャーを感じています。


小林コウ役 平井久美子さんへのQ&A 

Q 様々な夫婦関係がありますが、小林夫妻はどのような夫婦として演じますか?
A 一三さんはコウさんをすごく信頼し、なにが大切かを紐解いていったのかと想像しています。一三さんに一度離婚をさせている女でもあるので、「支えていこう」、「幸せになっていこう」という思いが強かったのではないかと思っています。


与謝野晶子役 平みちさんへのQ&A

Q 小林一三先生の物語に、元タカラジェンヌとして出演するお気持ちを教えてください。
A いろんなご縁が重なって出演をお引き受けしたのですが、まさか、与謝野晶子という皆さんがご存知の人物ということで私もびっくり!驚いている状態ですが、どうぞご期待ください。


兵庫県立ピッコロ劇団第60回公演/ピッコロシアタープロデュース「マルーンの長いみち ~小林一三物語~」は、2月23日(金)~25日(日)、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールにて上演されます。前売りチケット発売中。
詳しくはピッコロシアター公式ホームページをご覧ください。
http://hyogo-arts.or.jp/piccolo/event/detail/?id=20

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